辛味がなぜあとからくるのか

"あとから辛い" これはよく聞くセリフですが、なんで辛さがあとからくるのでしょう??

"ツラさ" ではなくて "カラさ" ですよ

実はこれも水と油の話がわかると理解できてしまうのです


その前に、甘さの代表は砂糖ですが、これは水に溶けます

塩も水によく溶けます

酸味の代表お酢も良く水に混ざりますね

基本的に調味料はよく水に混ざるのです

そうやって味をつけています


ところが辛味だけは別!辛味の代表としてよく聞くカプサイシン、実はこれ油の仲間なのです

その証拠に、辛さの成分を抽出しようと思ったら、アツアツの油に大量の唐辛子を投入!!これでできたのがラー油ですね

茶葉からお茶を抽出する要領で唐辛子から辛さを水に抽出することはできないのです

できないと言っても微量に溶けますので全く味がつかないわけではないですが


さて、そんな油に溶けない辛味が他の甘味などの成分と同時に口に入ると何が起きるか??

水によく溶ける成分は、舌によく馴染んですぐに味覚を感じられます

ところが水に溶けない辛さは、なかなか馴染めず時間差であとからやってくるのです!これが "あとからくる辛さ" の正体です


辛くなったらどうしますか??大量の水を飲みますか??経験上、水を飲んでもなかなか舌に残った辛さは取れないのではないでしょうか?

それがなぜか、ここまで読まれたあなたならおわかりではないでしょうか


そんな時に何を飲めば良いか?より効果的なのは、ここでも登場する前回の主役 "両親媒性" のものです

例えば牛乳なんかは脂肪分を含んでいるのでいいですね



インド料理を食べると、ラッシーというヨーグルトのような飲み物が出てきます

カレー文化の中で、何を飲むのが良いかということが試行錯誤されてきた結果なのではないでしょうか

面白いですね!


ちなみに農林水産省のホームページにカプサイシンの化学式が出ていました

この化学式の読み方はまた別の回で触れるとして、脂肪の仲間がいることが表されていますね

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