気圧が高いとか低いとかってどんな意味があるのか?


 前回、水が沸騰する温度が気圧によって変わるお話をしました

気圧というとなんとなくわかったような気がしていますが、どういうことなのでしょうか?


その前に、水圧の方がイメージしやすいのではないでしょうか

水に深く潜れば水圧を受けるのは実感できると思います

このときに受ける力が何かと言えば、潜った自分の頭の上にある水の重さがまさに水圧です

深く潜れば潜るほど頭の上の水はどんどん多くなるので、受ける力は大きくなります

1メートル×1メートル×1メートルの四角の中に入る水の重さは1tなので凄まじい圧です


他方気圧はといえば、同じ理論からすれば自分より上にある空気の重さなのですが、これは空気の中で生活している人間にとっては非常にわかりにくい

ところがこれは水中に住んでいる魚には水が見えていないのと同じで、意外と重量があります


まず空気に重さがあることをイメージしてみましょう

地球には空気がありますが、これは地球の外から出ることはありません

地球には重力があって、空気を引きつけているからです

地球が空気を引きつけているということは、地面は空気に多少なりとも押し付けられているわけで、これが空気の重さですね

先ほどの1メートル×1メートル×1メートルの四角でいうと空気は1.3kgぐらい

これを地球の大気圏の高さで計算すると、地面1平米になんと10tの重さになります

実は私たち人間は、こんなに大気圧を受けながら何食わぬ顔で生活していたのです

この力を受けながらも私たちが潰れてしまわないのは、自分の体の中にからも大気圧と同じ圧力が加わっているからなのですが、今回は詳細は省きます


さて、水の沸騰に話を戻すと、沸騰とは水の内部から蒸発することでした

しかしこれには抵抗があります 大気圧です

水の上に覆いかぶさった非常に思い大気圧に打ち勝って蒸発しなければ沸騰できないのです


ここまで読めば、なぜ沸騰する温度に大気圧が影響を及ぼしているのは一目瞭然ではないでしょうか

温度はエネルギーです

大気圧に打ち勝つために必要なエネルギーは圧力が高ければ高いほど必要になります


富士山の頂上でお湯を沸かすと100度以下で沸騰してしまうのはこのためなんですね




0コメント

  • 1000 / 1000