水が沸騰する温度は何度か?と聞かれたら、間違いなく100℃と答えるでしょうしそれは正解です
たしかに私たちが使っている温度の単位 ”℃” の起源は、水が凍る温度を0℃、水が沸騰する温度を100℃としたのがはじまりですので当然ですね
なお現在の正しい定義では違う方法で測定されています
ところで沸騰するとはどんな状態でしょうか?蒸発することですか?一見正しい気がしますがどうでしょう
お風呂の蓋をあけるとふわっと湯気がたちます
これは水が蒸発したからなわけですが、お風呂は100℃もありません
外に干した洗濯物が乾くのも水が蒸発したからですが、洗濯物も100℃になっていません
沸騰と蒸発は実際は別物なのです
なにが違うのでしょうか??
それは、ブクブクと泡が出てきたかどうか
沸騰の正しい定義は ”液体の内部から蒸発すること” なのです
つまりお風呂の湯気も洗濯物が乾いたのもよく見ると水滴の表面から順番に水が蒸発していっただけ
他方沸騰したお湯は、その蒸発が表面だけではなくて水の中から起こっている状態なのです
言ってしまえば、容器の底が一瞬かわいた現象なのです
だからなんだと言われてしまいそうですが、実は身の回りのいろいろな出来事は、実はこの現象を巧みにかつ面白いように利用しているのです
次回からはそんな現象についていろいろ深掘りしていきます
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