さて、前回気圧と水が沸騰する温度の関係について説明しました
それは空気という重い蓋がのっているから100度になるまでわかず、気圧の低い山の上に行けば、より低温で沸くということでした
そんな中今日のトピックは宇宙服
こんなものが今までの話とどんな関係がということですが、これには実は深い関係があります
なぜ宇宙に行くためには宇宙服を着ないといけないのでしょうか
その目的を考えたことありますか?空気が必要なだけなら水に潜るときと同じ格好でいいはずです
ここには前回の気圧の話が聞いてくるわけです
地球上に人間がいるときには、1m四方の四角の上に10t近くの空気の圧力を受けていると書きました
このせいで水は100度になるまで沸騰しなかったわけですが、空気がない宇宙ではこの圧力がなくなってしまします
するとどうでしょう、我々の体を作る成分の多くは水です
体には血液も流れています
これらは今まで気圧がかかっていたから液体として体にとどまっていたわけですが
その気圧がない宇宙にポンと放り出されてしまうと、この蓋がなくなってしまいます
すると36から37度もある体温では、身体中の水は沸騰し、一瞬で蒸発してしまいます
宇宙服の目的は、体に接触する圧力を維持して、体の水分に大気圧という蓋をかぶせて水が沸騰するのを防いでいたのです
他方、空気が維持された、宇宙船の中では圧力が維持されているので普通の服で生活できるわけです
面白いですね
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