気づかないうちに単位に騙されている? (2)

今回は "パーセント" にまつわるお話です

100%とは満タンという意味なので、満タンを1とすれば、80%が0.8になります

つまり、100円の商品Aがあって、80円の商品Bがあったときに、

・BはAの80%です

・BはA比0.8倍

・BはAの4/5

・BはAの20%off

などたくさん言い回しがあり、その聞こえ方も変わってくるわけです

逆に、100円の商品Aがあって、110円の商品Cがあったときに、

・CはAの110%です

・CはA比1.1倍

・CはAの10%増

などとなるわけです

110%と言われるとすごく多いように聞こえますし、1.1倍と言われるとなんとなく小さそうに聞こえます



さらに小さいものにも言い方があります

ppmなんて単位はみたことあるでしょうか?Parts per millionの略で

100ppm = 0.01%です

これは何かをごまかすのに非常に便利に利用されています

というのも、このppmという記号を正確に理解している人が少なく、なんとなくとても小さい単位に聞こえるからです


例えば水道水中に入っている不純物が少ないことを言うには100ppmです以下と言うとなんとなく少ないイメージができます

"浄水するとトリハロメタンが10ppm以下になります" などがそうですね

逆に絶対にppmを使いたがらない分野もあります

例えばある預金金利が0.01%だとします

正直今の時代比較的良さそうな気がしますが、これを100ppmとしてしまうとほとんどもらえない気がしてしまいます

"定期預金金利は100ppmです" と言われるとなんとなく少なそうですね


このように少し単位を味方につけるだけで、セールスは非常にうまく行きますし、

自分がセールスを受けるときには正確に情報を得られるようになります


もし周りで数字を見かけたら、単位とその裏にある意図を読み取ってみると面白いですね

以上単位のお話でした

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